入荷検品は物流センターにおいて重要ポイントです。商品の数量がここから発生しますので、ここで間違ってしまうとシステム上の在庫数と実在庫数が狂い、在庫があるのに引当欠品になるなど、悪循環に陥ります。特に商品入数間違いなど注意しなければなりません。

入荷検品フロー

入荷予定データに基づき無線ハンディターミナルを使って入荷検品を行う場合の一般的な運用フロー図です。

導入メリット

  1. 商品バーコードをスキャンすることにより、商品知識が無い人でも正確な検品が行えます。
  2. 予定外や数量オーバー、数量不足がその場でチェックできます(システムが教えてくれる)。
  3. 現場での入荷検品実績が事務所側にリアルタイムで送信されます。
  4. 日付(賞味期限日や製造日)やロットNOを現場で入力できます。アラームを出すことも可能。
  5. 入庫ラベルを即発行して入庫(棚入れ)作業に繋げることができます。
  6. ペーパーレスの入荷検品が可能です(入荷予定リスト無しでも検品可能)。

ポイント

ハンディターミナルでの入荷検品システムを導入する際の重要ポイントはイレギュラー運用の洗い出しとその対応方法をしっかり決めることです。現状は人的に臨機応変に対応してても、システム導入する場合は、仕様決めをしなければいけません。下記によくあがるイレギュラー運用をいくつかあげましたので参考にして下さい。

  1. バーコード無し商品の対応
    一部バーコードが印刷されていない商品がある。当然ハンディターミナルでスキャンできないのでどうやって入荷予定データを呼び出すか。
  2. 分納時の対応
    1つの商品が2台のトラックで入荷されるため入荷検品を複数回に分けて行う。あるいは1回目の入荷が予定数以下だったので、後で入荷する。
  3. 1商品で複数入荷予定データ対応
    1つの商品の入荷予定データが複数行発生する場合、どちらの入荷予定データを対象にして検品を行うか。合算して検品するか。
  4. 予定データ無し商品を受け入れる場合の対応
    基本は予定外の商品は受け付けないのだが、路線便での入荷の場合は仕入先との交渉の上、入荷を受け付ける場合がある。
  5. 1つの商品で日付(賞味期限日や製造日)やロットNOがある場合の対応
    複数の日付、ロットNOのハンディターミナルでの入力方法や入荷実績データ管理。
  6. 未入荷商品の入荷予定データ
    入荷予定日に入荷されずに残った入荷予定データは次の日に持ち越すか。