ササキ株式会社 東京商品センター様
精度向上,生産性向上,検品工数削減のためにWMS,小物仕分けソーター,ゲート式DASを導入。さらに中部商品センターにもWMSとDASを導入。
概要
ササキ株式会社様は歯科医療機器材総合商社である。精度向上,生産性向上,検品工数削減のために東京商品センターにWMS,ソーター,ゲート式DASを導入された。さらに1年半後に中部商品センターにもWMSとDASを導入され、物流業務の精度向上に邁進されている。
※DAS:デジタルアソートシステム
お客様の声
当社は創業100年を超える歯科医療機器材総合商社です。
今から20年程前、商物分離を図るべく東京商品センターを立上げ、現在では東部地区24営業拠点に対する歯科用材料・医薬品の物流を担っております。
立上げ以来一貫して目視検品による手作業を続けて参りましたが、途中2度の移転を経て、段階的に管轄拠点を増やしたり、他センターとの統合を果たしたりするうち、徐々に業務効率の低下が目立つようになりました。加えて将来的な人手不足の影響やモバイル環境の普及などを考慮した場合、人海戦術での能力や機能に最早限界を感じるようにもなりました。
そこでバーコードの活用を前提に、HHT・ソーター・ゲートDASを組合せたマテハンシステムの導入を検討、紆余曲折を経て、2年前より稼働させるに至り、今では「リードタイム短縮」や「トレーサビリティ強化」といった様々な課題も概ねクリアとなり、生産性も飛躍的に向上致しました。
今後は、システム導入当初よりお力添えを頂いている清和ビジネス様にも引続きのご協力を仰ぎつつ、より一層の品質・機能向上を志向して参ります。
ササキ㈱東京商品センター藤川センター長
課題・ニーズ
- ミス防止のために行っている拠点毎の在庫ピッキングに手間を要している。
- 非在庫(通過品)仕分けでは仕分け場を複数人が放射状に動き回り雑然としているうえ、商品一つに対する仕分け移動距離が長く効率の悪い作業になっている。
- 誤出荷を防ぐための最終検品に20人以上で3時間程掛かっている。
- リスト中心の作業になっており、出力時間の無駄と精度を維持するのに作業時間を要する。
- 人に依存した作業になっており、生産性や精度にばらつきがある。
ハンディーによる入荷検品
出庫~仕分け業務
- 非在庫(通過型)
①ハンディーで入荷検品 → ②ソーター一次仕分け → ③ゲート式DASで担当者別仕分け - 在庫
①ハンディーでトータルピッキング → ②ソーター一次仕分け → ③ゲート式DASで担当者別仕分け - ソーターに流さない異形品やケース品
ハンディー,携帯プリンタ,ケースラベルで担当者別ピッキング。 - 宅配便出荷の得意先別仕分け
・得意先(歯科医院)別仕分けはハンディーで仕分け。
・1アイテム得意先は即仕分け完了、複数アイテム得意先は仮間口へ商品を仕分け。全アイテム仕分け完了した時点で得意先仕分け完了。 - 出荷トレース
・出荷トレースのためハンディーでGS1-128から消費期限やロットを取得。
・GS1-128に消費期限,ロットが含まれない場合はOCRスキャンで取得。
改善・効果
- ハンディーによる在庫トータルピッキングで作業工数を大幅に削減できた。
- 仕分けにソーターとゲートDASを活用することで、仕分け場の整然性が向上した。
- 最終検品の必要が無くなり出荷作業時間の大幅短縮を実現した。
- ピッキングリスト等の出力待ち時間が無くなった。
- マテハン機器やハンディー活用による作業精度が向上した。
- 熟練者に依存していた作業が誰でもできるようになった。
- ハンディーで消費期限やロットを取得できるようになったため、手書きの手間や間違いが無くなった。
導入内容・納入製品
- システム機器
・WCSサーバ
・無線ハンディーターミナル
・携帯プリンタ
・定置ラベルプリンタ - マテハン機器
・小物仕分けソーター
・ゲート式デジタルアソートシステム
・DAS用傾斜ラック
・仕分け用トレー
ソーターへ投入
ソーターによる一次仕分け
ゲートDASによる二次仕分け
ハンディー指示による歯科医院別仕分け