国分ロジスティクス株式会社様

効率と精度を追求し一括物流を確立し、且つ60歳以上の方でも働ける庫内システムを構築。お客様との共同出願により「ピッキングシステム」の特許(特許第3548952号)を取得。

概要

国分ロジスティクス様は平成元年、国分様と日本たばこ産業様との合弁会社として設立。平成8年、コンビニエンスの専用センターを稼動。プロジェクトは平成6年に発足し当初より弊社が参加。300店舗に加工食品、菓子、雑貨を配送。現在は酒類も含め370店舗に配送を行っている。

プロジェクト詳細

課題・ニーズ

  • 効率の追求:従来、加工食品、菓子、雑貨は個々に、各店舗に配送をされていた。1センターでそれらの商品を集荷し1車輌で配送を行うことにより、車輌台数の削減を図った。一括物流を確立するために、センターでは、1分以内に1店舗の集荷を完了させることが必須であった。
  • 精度の追求:商品を間違いなくお届けするために、欠品率を1/1万分以下にする必要があった。
  • 人員の確保と仕組み:センターでは集荷などで100人以上のパート、アルバイトさんを雇用する必要があった。初めての方でも作業しやすい仕組みを作ることが課題であった。

ご提案内容・解決策

  • 1分以内に作業を完了するためには、3カテゴリーの商品をそれぞれ別々に集荷し、且つ同期が取れ、動線の短いレイアウトを構築する。また、集荷のスピードを上げるため、商品を探さないシステムを構築する。
  • 精度を上げ、人員を確保するために、高齢者の方でも働ける誰にでも分かりやすく判断を必要としないシステムを構築する。
  • 導入後でも改善に迅速に対応できるシステムを構築する。

導入内容・納入製品

  • レイアウトには動線を短くし、無駄な動きがないU字型を採用。3カテゴリーが1ヵ所に集まれるような全体レイアウトを設計した。
  • デジタルピッキング(DPS)を採用し、探させない、間違わないシステムを構築した。デジタルには前日出荷量を表示させ、集荷中に補充を行わない、また表示器に点灯・点滅の指示を出し集荷数量を間違いにくい仕組にした。
  • ピース商品は折りたたみコンテナに入れて集荷を行い、集荷後にコンテナの数の確定をシステム化した。

導入後の効果

  • 現在の欠品率が20/100万分以下になった。
  • 定時店着率は99.97%になった。
  • いくつものシステムを導入したが、それぞれがスタンド・アローンで確立されているため、導入後でもシステム改善が迅速にできた。
  • 「ピッキングシステム」として、特許を取得した(特許第3548952号)。
  • パート、アルバイトのうち高齢者比率が50%以上。

プロジェクト体制

ピッキング作業

ピッキング作業