自動倉庫とは…

自動倉庫とは、スタッカークレーン、制御装置、保管機器等により入出庫作業を自動化した多段高層の棚のことです。多くの場合、単体としてではなく、搬送システム(コンベア)や在庫管理システムと組み合わせることにより、高度なシステムとして構築されることが多いです。
その種類は概ね以下の通りです。

  • ハンドリングの単位で…
    パレット式、カートン(ダンボール)式、プラコン式、長尺物
  • 構造で…
    スタッカクレーン式、収納棚回転式(縦型、横型)
  • 使用環境で…
    常温仕様、冷凍・冷蔵仕様(~-30℃)、危険物(防爆)仕様、クリーンルーム仕様 等
  • 使用目的で…
    ストック、一時バッファー、ソーティング(出荷順立て装置)

特徴・メリット

入出荷処理の自動化により、省力化、省人化が期待できます。
高さ方向を有効に利用した場合、平置きと比べると収納量の大幅な増加が可能です。
在庫管理機能とリンクさせることにより、入出荷精度を向上させることが出来ます。
保管と作業場所が別になりますので、作業者の環境改善、安全性が改善されます。

導入検討時のPoint!

  • 機械能力設定
    導入検討時に、入出庫の数値与件を充足する機械能力を設定することが重要です。
    設定値を、与件のMAX値に2割増し程度の余裕を見る必要があります。
    収容物の与件が使用年次の経過により、大幅にUPした場合は、機械能力のUPは後工事ではほぼ不可能となりますので、対応は機械の増設となります。
  • ダウン時対策
    電源遮断(停電)時や地震等による収納品が飛び出しで停止いた場合、入出荷作業は不可能となりますので、復旧までの対応策を事前に検討しておく必要があります。
  • ランニングコスト
    費用対効果を算出する場合、月ごとの使用電力量を算入することが必要になります。
    2年目以降、メンテナンス契約を締結することが、安定稼動の必要条件となります。
    メンテナンスの年次概算費用も、導入時に把握しておくことが重要です。
  • リニューアル計画
    制御機器類は、10年前後でモデルチェンジや廃番となることが多いので、更新を考慮する必要があります。

パレット自動倉庫

バケット自動倉庫

ロータリーラック

縦型回転自動倉庫